「エコ&デザインブース大賞」受賞ブースのご紹介
出展者が独自に行うブース装飾におけるリユース・リサイクル性や、運営面や配布物などでのCO2低減の工夫といった環境配慮点を評価することに加え、デザイン性やわかりやすさなども総合的に考慮し、エコ&デザインブース大賞を表彰いたしました。受賞者の選定にあたっては、下記の有識者の皆様に審査員としてご協力いただきました。
エコプロダクツ2013 エコ&デザインブース大賞選定委員会
益田 文和 氏(東京造形大学 デザイン学科教授、オープンハウス 代表取締役)
伊坪 徳宏 氏(東京都市大学 環境学部 環境マネジメント学科 教授)
平野 喬 氏(地球・人間環境フォーラム 専務理事・事務局長)
谷口 徹也 氏(日経BP社 日経エコロジー 編集長)
(順不同)
エコ&デザインブース
最優秀賞 ライオン
ブース番号 3-006
- 環境配慮のポイント
- ブース造作に山梨の森の間伐材を部分的に使用。展示後には再利用します。
- 選定委員からのコメント
- 説明する社員の熱意も伝わる、楽しいブースづくりだ。
展示内容と事業内容に一貫性があり、手作りのツールが多用されていたり、材料や塗料など細かいところまで環境配慮されている。リサイクル率も高い。
優秀賞 アレフ(びっくりドンキー)
ブース番号 3-042
- 環境配慮のポイント
- 年間さまざまなイベント会場にてハンバーグを提供するため、今年度より移動厨房を導入し、毎回廃棄処理していた装飾工事を一切なくしました。また、社名(びっくりドンキーなど)のサイン文字はメンテナンスを加えながら、再利用をしています。
展示部分で掲載しているPOPやグラフィックは、他のイベントで利用するため、全て持ち帰って再利用をしています。徹底した環境対策をブース装飾においても実践しております。
- 選定委員からのコメント
- 中古コンテナの活用による移動厨房やゴミゼロ大作戦との連携で生ごみ資材を提携農家に運んで活用するなど、ゼロエミッションの徹底をはかっている点を評価。
食器やカップもリユース可能なものを使用。展示部分でも自社の取り組みをわかりやすく説明している。
優秀賞 オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」
ブース番号 5-041
- 環境配慮のポイント
- 【部材面】
展示台:解説パネルは全て強化ダンボールを使用。
現場でのノックダウン式が可能で会期終了後は解説パネルは全て再利用
照明:環境配慮の観点から照明の数を削減している。
配布物:配布資料の点数、部数を削減している。リサイクルプログラムに参加。
【搬送面】
装飾の主体をダンボールにすることにより、軽量化を実現。輸送時のCO2を削減。
- 選定委員からのコメント
- 展示物の活用後の事も考えられていて、コンパクトに収納し、搬送を容易にする工夫がなされている。
各市区町村からの多様な取り組みを、統一感をもったデザインでしっかり訴求。来場者対応にもチームワークのよさが見える。
特別賞 アサヒグループ (アサヒビール/ニッカウヰスキー/アサヒ飲料/カルピス/アサヒフードアンドヘルスケア/和光堂)ブース番号 5-031
- 環境配慮のポイント
- ブース内にアサヒビールが保有する「アサヒの森」の間伐材を使用しています。
「アサヒの森コーナー」では展示台やコーナー囲いを全てアサヒの森の間伐材で製作しています。
間伐材は会期終了後、アサヒグループの各施設で再利用を予定しています。
- 選定委員からのコメント
- 説明パネルをできる限り使わずに、壁一面にテーマや展示物に関するストーリーを記載した大胆なデザインが秀逸。
ブースの木々に映える壁と文字の色使いもよい。
自社の取り組みについて、丁寧にわかりやすく説明されている点も評価。
特別賞 石坂産業/くぬぎの森環境塾
ブース番号 6-018
- 環境配慮のポイント
- 環境配慮のポイント:
■昭和の学校を彷彿させる木質の外観 ~木のぬくもりが伝わる教室~
来場者に昭和の少しレトロな雰囲気とともに、木の素材がつくり出す温かさを空間全体で体感してもらうことで、
木の良さをダイレクトに伝える。
■可能な限りリユース、リサイクル、省エネ
●国産材の柱は保管することで来年も利用可能
●モニターが設置される壁面や教室の腰壁等は、リースの木工パネルを利用
●グラフィック出力は丸めて保管できるバナーで作成、パネルも持ち帰り今後流用
●エコパンチカーペットの利用
●ブース内の照明は全てLED照明を利用
■リサイクルプログラムにより適正に再資源化
木目調カーペットや端材などやむを得ず発生してしまった廃棄物は、リサイクルプログラムにより素材別に適正な
再資源化、リサイクルを行います。
- 選定委員からのコメント
- 国産材を多用し、シンプルな構造で、あたたかみと懐かしさを感じさせるブースだ。
普段自社で使用している備品も多く、リユース率が高い。
5年後の自分に届く手紙という物語性があるサービスも面白い。